海外ニュースサイト「The Atlantic」にて「In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star」というすばらしい記事が掲載されているので翻訳して紹介


海外ニュースサイト「The Atlantic」にて「In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star (日本では誰でもホログラムのポップスターになれる)」という良記事が掲載されているので翻訳してみました。The Atlanticとはアメリカで150年以上続く伝統のある雑誌で今回の記事はインターネット上のみでの記事となっています↓

In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star

初音ミクはリアルではないけれど、彼女の周りに集まるDIYミュージシャンや映像クリエイターなどは未来のポップファンの姿を象徴しているかもしれない。

数百人のファンが、リアルに存在しない人の誕生日を祝うために8月の終わりに東京の町はずれにある会場に集まった。初音ミク(2次元のキャラクターであるにもかかわらず、日本で最も人気のあるエンターテイナーの一人である、アクア色の髪をした歌手)は5歳の誕生日を迎え、そのオールナイトイベントは盛大に盛り上がった。初音ミクの画像が張り付けられた車が会場の外に並び、初音ミクのコスプレをした人を含む大勢の人々が、誕生日メッセージを残した。メインルームでは、DJが彼女の声を使ったバラードからダブスッテプまで様々な音楽をかけた。

踊っている人達の何人かは流れている曲を作った人達なのだろう。その集まりはYouTubeのような動画共有サイトやポップスター図解学、そして商業企業のネットワークのの流れをつなぎ合わせ、日本は5年間にわたって、オンラインクリエイターカルチャーの次の進化を提示してきた。そして、それは世界規模になりうるだろう。

ヤマハは2000年代の前半にボーカロイドを開発し、初めての商業商品は2004年に登場した。ユーザーは、ボーカロイドを自分が思うように歌わせるために歌詞を入力し、メロディーをいじくることができる。2007年には、日本の会社であるクリプトン・フューチャー・メディアがキャラクターボーカルシリーズの第1弾である初音ミクを発売した。初音ミクはただのボーカロイドのアップーデート版であったが、2次元のキャラクターがついていた。初音ミクは爆発的に売れ、初期のころ。クリプトンは需要に追い付くことが困難だった。

ハローキティーやピカチューなどの多くの日本のビジネスがそのキュートなキャラクターを活用したけれど、初音ミクの文化的な発展は違うところにあった。初音ミクをいうキャラクターをユーザーに自由に解釈してもらうために、クリプトンはそのキャラクターにほとんどパーソナリティーをつけなかったのだ。ユーザーはそれぞれの解釈で自分達の曲を(その多くは映像や画像とともに)日本の動画共有サイトであるニコニコ動画にアップロードし、ニコニコ動画はボーカロイド創作のハブとなった。初音ミク誕生パーティでも小さな子供や豊満な大人、スカルを持ったゴシックなファッションなど様々なファンの絵がオフィシャルプログラムとしてフューチャーされた。

何十年もの間、コミックやフィクション、アートといった様々な創作物を通して、ファンがオフィシャルキャラクターを自分たちの好きに作り替える習慣は、日本で一般的である。Hiroaki Tamagawaさんの小論によると、「オタク文化にはコミックマーケットと呼ばれる自分たちの自己表現のための場所がある。第2次世界大戦よりも前から、漫画ファンの人達は同人と呼ばれる2次創作をしてきた」。1975年に、コミケットとよばれる、アマチュアが自分たちの作品を販売できる集まりが始まった。それは1年に2回、8月と12月に行われる。今日、それはオタク文化の中で最も大きな集まりに発展した。同人はコミケットで独占的な商品となり、ミクを使うミュージシャンはCDをそこで販売している。

クリプトンの最もすばらしい動きは、同人のクリエイターたち達と一緒にその商品を作っているところである。人々はボーカロイドを使って、彼ら彼女らの作品を録音することが出来る。けれど、初音ミクを自分たちの絵や漫画で使用したいアーティストもいた。ボーカロイドのキャラクターを使ってミュージックビデオを作ることが出来る、派生的なコンピュータープログラムも登場した。クリプトンはこれらの活動を「ピアプロキャラクターライセンス」というクリエイティブコモンズのようなライセンスを使って積極的に支援した。Alex Leavittは20111 South By Southwestで行われたプレゼンテーションで「そのライセンスによって、ユーザーは初音ミクの画像を自由に使うことが出来る」と述べ、初音ミクをオープンソースカルチャーの1例と呼んだ(つまり、誰でも彼女の画像を修飾することができる)。

そのキャラクターライセンスを使ってさえ、クリプトンはボーカロイドからソフトウェアの売り上げ以外の利益を得る方法を見つけた。ミクとそれに続くボーカロイド達はトヨタやカラオケチェーンなど、あらゆる種類の商品や広告に登場した。一番最近の例では、コンビニストアチェーンであるファミリーマートが彼女の5周年を祝い、1ヶ月の間彼らのストアを初音ミクで飾った。

Leavittによれば、ピアプロライセンスはユーザーに無料でクリプトンのボーカロイドを変えることを許可しているが、商業利用のためにはクリエイターをクリプトンとコラボレーションをして、利益を分け合う。このやり方はミュージックの側面において上手く働いた。ボーカロイドのコンピレーションCDは日本のオリコンミュージックチャートにおいてNo.1を獲得し、Mumford And Sonの最新のCDに加え、SupercellやLivetuneのようなボーカロイドを使うアーティストがヒットを飛ばした。今年の初めには、Livetuneの「Tell Your World」がグーグルクロームの広告に使われ、日本のiTuneチャートで1位を獲得した。

人々が音楽的に、また外見的に、自分たちのテイクを撮っているところをフューチャーしたこの1分ほどの長さの広告も、初音ミクとボーカロイド文化をハイライトした素晴らしい広告となっている。

「音楽そのもの以上に、それがどう広がっていくかというところに私は大きな魅力を感じている」とボーカロイド音楽クリエイターであるmus.hibaさんは言う。「一度ある曲が有名になると、人々は自分たちのその曲を歌った映像を投稿し始める。そして、その中のいくつかはオリジナルの作品よりも人気が出ることもある」。

mus.hibaさんは東京をベースに活動しており、ボーカロイドコミュニティの中で中心的な人物である。彼は自分の本当の名前を公開することはないし、ミュージックストアやコンビニエンスストアに彼の写真を見つけることもない。このようなクリエイターは、自分たちのオリジナル曲をオンラインにアップロードし、インターネットを通して他のボーカロイドファンとコラボレートする。「Twitterで他のアーティストと会い、ピアプロから作品を借りる」とmus.hibaさんは言う。ボーカロイドのこの側面は、アマチュアがオフィシャルなキャラクターをベースにして一緒に創作活動をする同人の世界に一致するところがある。

彼ら彼女らはミクのバースデイのように集まることもある。”The Voc@loid M@ster”と呼ばれる年に4回開かれるイベントは、日本で最も大きいボーカロイド関連の集まりだ。このイベントでは、ボーカロイドシーンに様々なジャンルの音楽が存在することがよく分かる。ある部屋では、アーティストがポップからデスメタルまで、様々なジャンルのCDを販売し、ダンスフロアでは、ボーカロイドのキャラクターをフューチャーした映像の前でDJがロックソングをかける。一人はファミリーマートに入った時に流れる音を軽快なポップソングに変え、観客を熱狂させた。

ボーカロイドへの興味は西洋にも伸びている。自分たちの作品を海外から投稿する、小さいがとてもアクティブな西洋のファンコミュニティがインターネットには存在する。2011年には、ロサンゼルスで初音ミクのコンサートも行われ完売した。ほとんどの人はMargaret Wapplerが、2パックのホログラムを使ったコンサートのように、ロサンゼルスタイムズで初音ミクの特集をしたことを知っている。 8,600万人の人が(気付いているか分からないが)Nyan Catと呼ばれる曲によってミクを聞いたことがある。

初音ミクが生まれた日本は、初音ミクはミームであるはずがない。11月に、彼女は名声を持った日本人エレクトロニック作曲家であるIsao Tomitaさん、そして日本フィルハーモニーオーケストラとともに、パフォーマンスを行う。他の日本のポップカルチャーと同様に、ファンは自分たちで巨大なマーケットへ育てたボーカロイドと深くつながっている。

「それはおそらくボーカロイドシーンが人気になっている理由である」とmus. hibaは言う。「キャラクターへの愛情から曲のジャンルにかかわらずファンは曲を楽しんでいます」。

原文の記事はこちらから↓

In Japan, Anyone Can Be a Holographic Pop Star – Patrick St. Michel – The Atlantic

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